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“征服の娘”フワーレン・ダールシッパは、米国イサリーズ社のゲームデザイナー、グレッグ・スタフォード先生が創造した壮大な幻想神話世界グローランサにおける新興文明大国、ルナー帝国で崇拝されている女神のひとり（一柱）です。 |
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フワーレン・ダールシッパの司るルーンの力は（ＲＱの表記で左から順に）、「安定」、「月」、「調和」、の３つです。 彼女は、凶暴ともいえる厳しさで祖国とその民を護る軍神である一方、料理や機織りなど家庭的な女性の技を祝福して守り伝える穏やかな母神でもあり、兵士や戦士たちとは別に、家庭を守る母や妻や娘たちの信仰も広く集めています。 さらには、その技を伝える職人や芸術家たちも信者に加わっています。 また、ルナー帝国・セアード地方のエキスパートであるハラルド・スミス氏によると、フワーレンは古代セアード地方の大地母神レラディーヴァの化身でもあり、その恵みの力を分け与えられています。 この両極端な面を同時に有する寛容さとバランス観は、赤の月を奉ずるルナー帝国の重要な思想のひとつなのですが、素朴な周辺の民族や国々にとっては大変に異質な考え方とされています。 |
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上のイラストは、RuneQuest同人誌『フワーレン本』で僕をとりこにさせたサークルＯＵＴＬＡＮＤのダック・ニコルソンさんの描いた作品で、中空に座す赤の月の下で猛る水竜ネステントスを従えて、守護女神としての槍と家庭の母神としての水壺を手にするフワーレンが描かれています。 また、壺から流れる水は、豊かな潤いと彼女の持つ水を制する力とをあらわしています。 画像データでどれだけ再現できるかわかりませんけど、彼のこの巧みな描写をお楽しみください。 ならびに、掲載の承諾をくださった（そして僕がグローランサファン活動をはじめるきっかけのひとつを作ってくださった）ダック・ニコルソンさんには改めて厚くお礼申し上げます。 |