(No93)

  錦木 小菊    (竹器 三重切)

此の活け方は、上段は小菊で主位に活け
、中段は錦木で客位横姿用流し、下段は
錦木で主位で活けて有ります。
  
中段と下段で一瓶の姿に活けて有ります
、中段の用流しの先が、全体の留め流し
の位置へ引いて有り、下段の留めは二つ
柱の中に古木で枯れ止りになっています。

  *長草短木活様の事
上段の草物が不自然に見えますが(通常
木の物は上に活け、草物は下に活ける)
此の姿は遠くの山と見立て、三才の姿が
霞が懸かった様にはっきりと見えない様
に活け、近くの林を錦木で力強く活けて有
ります。
  
此の姿の活け方に限り、上段の草物を活
ける事が許されています。

此の作品は、平成14年10月名古屋いけ
ばな芸術展(会場は名古屋市中区市民ギ
ャラリー7階)にて出瓶した花です。
  

  

  

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