柏木広樹 アルバム 『VOICE』 リリース記念 チェロ・コンサート 2020

2020年1月16日（木）　名古屋ブルーノート　2ステージ入替制 メンバー 柏木広樹（vc）　光田健一（バンドマスター, アレンジ, p, key）　 天野清継（g）　コモブチキイチロウ（b）　斎藤たかし（ds） ゲスト　里アンナ（vo）

演奏曲

Spirit of the Forest

アフリカゆき～ドリトル先生より～

エミリの小さな包丁

Gostou ? Gostei !

東風

奄美の子守歌

with　里アンナ

One

with　里アンナ

＋3＋4 Steps !

SMASH !

アンコール

Relation

with　里アンナ

待ちに待った、『VOICE』 発売記念ライブ。 ラッキーなことに地元名古屋からのスタートで、初演の曲がたくさん聞けました。 まずは「Spirit of the Forest」からスタート。 チェロとピアノとアコースティックギターの３人でゆったりと、しっとりと。 そして一転して、天野さんはエレキギターに持ち替えて、ドラムもバシバシ入って、全員で「アフリカゆき」。 コーラスのところは全員で歌ってました 。 この２曲だけでもすごい振り幅です。 続いての 「エミリの小さな包丁」 では、CDではマリンバが入っているところをキーボードで再現,、 ・・・からのピアノ演奏と、光田さんがマルチに活躍。 柏木さんから、作家の森沢明夫さんとの交流のお話や、小説のあらすじの紹介がありました。 「Gostou ? Gostei !」 は、ここで聞けるとは思っていなくてびっくり！ ブラジル色いっぱいで、全員のソロ回しがあって、楽しいぃ～♪ 「きゃぁ～、なつかしい！」 と思ってしまった私は相当古いファンですね。 この曲が収録されている 『航海記』 は柏木さんの3枚めのアルバムで2004年リリース。（調べてみた） 『VOICE』 は記念の10枚めで2019年リリース。 長年のご活躍すばらしいです。 そしてトークなしで続けて「東風」がスタート。これも、聞けてすごくうれしかった。 天野さんはエレキギターで、光田さんはキーボードで、全員でテクノしてました。 ここで、バンドメンバーさんはいったん全員退場。 柏木さんから、「東風」 レコーディングのときのつらかったお話 (T_T) や、 里アンナさんとの出会いのお話があって、いよいよゲストの登場。 「奄美の子守歌」 は柏木さんと里さんのお二人で。 ゆったり語りかけるような里さんに、チェロは寄り添ったり、受け応えしたり、一緒に歌ったり。 柏木さんは 「何を弾くか決めてない」 と言われていたので即興だったようです。 バンドのみなさんがステージに戻って、全員で 「One」。 里さんもこの曲をバンドと一緒に歌うのは初めてだったそうです。 天野さんはエレキギター、コモブチさんはずっとエレキベースだし、 斎藤さんのドラムも、「もうちょっと手加減してあげてもいいんじゃない？」 と思うくらいいつもの感じなのに、 里さんの VOICE はぜんぜん平気でズバーーーンと飛んできます。 柏木さんは、「里さんの声には “祈り” とか “意志” を感じる」 と言われますが、 意志強すぎです。(*^^)v 圧倒されました。 ゲストコーナーのあとはいよいよ終盤、アップテンポでにぎやかな2曲が連続でした。 「変な拍子の元気な曲を書きたかった」 という 「＋3＋4 Steps !」。 3拍子、4拍子、3と3を足して6拍子、3と4を足して7拍子・・・など入り乱れる超難曲。 で、演奏前に柏木さんから注意事項が。 お客さんは手拍子禁止です。 わけわからなくなるし、それを聞いた演奏者も混乱するから。　(^^; 弾くのは大変でしょうが、おもしろい曲で楽しいんですよね。手拍子さえしなければ。（笑） さいごは、前のアルバムから 「SMASH !」。 こちらはイントロ始まるとすぐ、自然に手拍子が出ちゃいます。 キーボードとエレキギター、ベースとドラムのソロの応酬がカッコイイ！ 柏木さんは曲のさいごのほうはずっと立ち弾きで、そのままエビゾリでフィニッシュ！ 大盛り上がりで終了。 アンコールは、里さんも入って全員で。 『VOICE』 の制作でまた新しい絆がたくさん生まれたので、 そんな気持ちを表す曲で、楽しい曲、ということで「Relation」を選ばれたそうです。 里さんはサンバの曲を歌うのは初めて（！） この曲にはもともとコーラス部分があって客席も一緒に歌うのですが、 このライブのために光田さんが特別にアレンジされて、 さらに 「ラ～」 と 「ヤ～」 で歌う部分が新たに加わりました。 バンドメンバーのコーラスに里さんのスキャットも重なって、 会場中にたくさんの VOICE が響きました。