悲惨な植物
ジョシカは強い雑草のような人
だから花は咲きません
大きな花
小さな花
派手な花
地味な花
みんなひとまず
花を咲かせます
でもジョシカだけには
花が咲きません
どんなに人を喜ばせても
いずれ散ってしまう花たちは
なんて弱いのでしょう
とジョシカは思うのでした
ヨヨと泣き崩れる大輪の花は
人に支えられなければ
生きてはゆけません
ジョシカは自分が強いので
私は人に支えられなくても生きてゆける!
といつも自分に言いきかせています
でもジョシカは
自分の醜さに気付いてはいないのでした
大きな花
小さな花
派手な花
地味な花
を
憎んでいる事を
弱い花たちを馬鹿にしていることを・・・
悲しみにも喜びにも鈍感で
人の気持ちにも
自分の気持ちにさえも
気付くことなく
自ら行動することなく
不精をして
心に肥やしをやることをしない
そんなジョシカには
やはり花が咲かないのでした