薔薇の花より傲慢に
美しいだけでは生きてゆけない
と人は言うが・・・
赤貧の中でオレは育った
いつも10円玉を握りしめて
自分の境遇を呪い
そして
未来を思った・・・
口喧嘩だけは誰にも負けない母の
DNAを受け継いだオレは
優しさという
「のし」
がついた
真実でもない言葉を
次々と機関銃のようにしゃべる
馬鹿げた技術を持っていること悟り
新宿歌舞伎町へと向かった
夜空には星一つないのに
ネオンサインがギラギラと光る
下品な場所がオレの職場だ
「整った顔立ち」は
男にとって必要不可欠ではない
しかしこの町では
それが何者にも勝るのだ
いつかこの町で
動く汚い金を
オレが全て牛耳る
tu
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