自己満足
「長い髪じゃないと女と認めないね」
と
あの人は言った
その時私の髪は超ロングで
あの人は私を女と認めていてくれたのだろうか
あの人がいなくなって
偶然か必然か
私の髪はとても痛んで
思い切って切った
切った感じは良かった
私は最新流行の髪型にして・・・
髪は肩へと届かなかった
「長い髪じゃないと女と認めないね」
その言葉が心にあった
私はまた髪を伸ばし始めた
それなのに
また髪は痛んで・・・
私はまた髪を切った
イケメンの若い美容師が言った
「素敵になりましたよ」
ちっとも嬉しくはなかった
どんなに髪にお金をかけようと
どんなに人に髪を褒められようと
私の心の芯の部分は
悲しいのだった