自己主張

 


ジャスティス


いつもあなたは今思うと私より正しかった


「正義」と言う意味の名前のあなたを


私は知らず知らず傷つけた


私はいつも・・・そう


ものごころついた時から


世界で一番正しいのは


“自分”だと思っていた


そんな間違った考えに囚われていて


私はあなたを縛っていた


それでもあなたはいつも笑顔でいてくれた


ごめんねジャスティス


私は間違ったうぬぼれを抱いて


あなたが私を誰よリも愛してるって思いこんで・・・


いえ本当にあなたは私を愛してくれてる時期もあった


あなたとの楽しい会話


ジャスティスはいつも笑顔でいてくれた


私は人から才女と言われて


うぬぼれていた


私が才女だからこそ


聡明なジャスティスが私を愛してくれていると・・・


勘違いしてたんだわ


そんなことに気付いた時


何の前触れもなくジャスティスは


いとも可憐なお嬢さんと電撃結婚をした


いとも可憐な花嫁・・・


感じられる雰囲気は


従順で


自分のことを主張するよりも


人を深く思いやれるような優しさが


垣間見られるのだった・・・


それらは私には全く欠けていた


私はジャスティスを失ったと共に


懺悔した


激しい自己主張ばかりして


自分のことしか考えていなかったことを・・・