限りある闘い

 

 

人生とは何だ?!

と問うたところで答えなどでない

という極論のような結論が出た

 

人生とは闘いか?

と思っているうちはまだ何も見えず

考えて考えて考えた所で

私はひとまず大地にひざまずいて思った

『ままよ』

と思い10秒目を閉じ

パッと目を見開いた

そこには大勢の人がいた

それは今まで人形のように扱って来た者たちの群れ

賢者と呼ばれた私が愚者と思いこんでいた

人形の群れ

一人一人が微妙に顔が違うが

歩き方は同じだった

『あれはおもちゃの兵隊にすぎない』

と私は思った

思えば自分だけで城を築いて来たと

思い込んでいた

私は孤独な国王だった

人に命令しては

そぐわぬ者を裁き

そう者を寵愛してきた

そんな自分が暴君だとは気付かなかった

もう一度眼を閉じた

我慢して30秒目を閉じつづけ

目を開いたら

いつもと同じ景色・・・

人はたわむれ

そこに兵士はいなかった

私はずっと

自分が自分だけで闘っていて

永遠に終戦は来ないのだ・・・

などと考えていたようだ

もう一度眼を閉じた

考え直そうとそれは

一人ベッドの上で

両手を瞼の上に置き

自分の右手と左手を握手させた