あなたは最近キレイになったね

と人は言う

それなのに

私の隣にはあの人はいない

いえ

あの人がいなくなったから私はキレイになれた

 

 

見目麗しいあなたさま

あなたがあまりにも素敵で

まぶしくて

目がくらんで

私は自分のことなど

どうでもよくなっていた

鏡を見ることさえ忘れた

 

私はあなたを見ているだけで幸せだった

だから鏡さえ見ることもせず

必死で

あなたに恋をしていました

私はあまりにもあなたを愛するあまり

自分を捨てていました

 

だから私はあの人に捨てられました

 

それは

断末魔の苦しみと言われるものよりも

私にとっては辛い思いだったかもしれません

あなたの存在は

私のすべてでした

 

身を切られるように辛い思い

 

でも私は自分に負けたくはなかったです

 

私は髪型を変え

髪の色も変えました

 

あなたは最近キレイになったね

 

そう言われて

嬉しいけれどやるせない

 

あの人に見てもらえないから・・・

 

私は一時髪を剃って

丸坊主にしたいような気持にもなりました

本当です

 

でも私はなんとか自分を取り戻したかった

髪型を変え

髪の色も変えました

 

あの人は

女を外見だけで判断しない・・・

 

でも

自分の心を明るくしたいから

私は

髪型を変え

髪の色を変えた

 

ただの自己満足にすぎません

 

あの人に捨てられたことによって

心が成長できた

あなたは最近キレイになったね

という人は

私の髪型や髪の色を見て

そう言うんじゃない

 

私の内面から発するものを感じて

そう言う

そう思いたいです

 

しかし髪は女の命

という言葉は本当のようで

 

あなたが隣にいなくても

私の命は脈々と増え・・・

キレイにウエーブのかかった

明るい色の自分の髪を見ると

明るい気分になる

 

私はどん底からはいあがった

 

そして

自分自身を取り戻しました

 

・・・