紙一重の綱渡り

                           

常に足が痛い

 

糸より細い道を歩くのは

とっても気を使う

 

私は今

本の1ページと2ページの境目の

紙一重を歩いている

 

どちらに傾いても極端になってしまう

 

糸より細い道を歩くのは

 

・・・・悲しい

 

それでも生きる努力は尽きない

“死”でさえもが私にそっぽをむく

 

それならば

死ぬことより

生きることを選ぶことしかない

 

紙一重を歩くとき

右手には“生”のおもりを

左手には“死”のおもりを

持って歩く

 

さんさんとした太陽の光を浴び

静寂な夜空を吸収しているはずなのに

 

人生そのものがこのかた

ずーっと極端に走る

 

平凡とは何だろう



    

 

 
か次へ次へ次へつぎへ次へ次へ次へつぎへ継ぎへ次へ次へ継ぎへ