悲しみからの釈放

 

 悲しみと言う牢獄で

私はひとり監禁されていた

 

 その刑は重いものだった

 

 ああ私は牢獄から一生出られない

きっと終身刑よ

 

 しかし死刑ではなかった

 

 でもあまりに牢獄での生活が辛かったので

私は死刑になりたいとまで願ったこともある

 

 でも私は悲しみと言う牢獄から釈放された

実刑は5年だった

 

 私は悲しみから逃れられない

死する時まできっと悲しみから逃れられないんだ・・・

 

 そう思った。

しかしこの世には“忘却”と言うものが存在する。

それは楽しい事にすれ

悲しい事にすれ

忘却はやって来る

 

 忘却してしまった辛い思い出でも

今思い出すと

悲しみにくれる前にあった

楽しかったこと・・・

感謝できる何かがあった事に気付いた

 

 悲しい事に負けてはいけない

 

 そう思って生きていさえすれば

悲しみに打ち勝つ事ができるし

悲しみに苦悩する機会があったのは

それはきっと神様からの試練で

 

その試練に打ち勝った時

新たなる喜びに出逢うことができる

そう信じよう