希望より少し前

 

 

闇の中

私はぽつんと一人

 

私は種というものらしい

 

私は

どのくらい闇の中にいるのか

知らないが

とても熱くて苦しいことを感じて

自分が種というものだということを

なぜか自分で理解している

 

まわりで

ぽんぽんと

音を立てて

やはり私と同じ

種というものたちが

闇から逃れて行く

 

私は種というものらしい

闇の中にいるが

光という闇と反対に明るいものもあると

それは熱くて苦しいことを感じることによって

本能で理解した

 

私は種というもの

まわりでぽんぽんと音を立てて

闇から逃れる仲間がいる

 

私も闇から逃れることができるのだろうか?

と不安を抱えて

光に憧れ

絶対に今のままで終わりたくないと

孤独に

・・・ただ待っている