心の戦場

 

体中が無傷でいるような人生は希薄な人生

しかしどうだろう

縫い目が残るような

深い傷はあまり負いたくない

傷だらけになってもいい

でも縫い目が残るような

深い傷を負うことはもうご免だ・・・

そんな思いにとらわれ

私は鎧を着た

しかしどうだ

私は女だ

鎧を着るよりは美しいドレスをまといたい

戦場にいるよりはパーティーへ

そう分かっているのに

どうしても鎧が脱げず

新しいドレスを買いに行く心の余裕を持てずにいる