くだらない存在

 

 

あなたは22歳

青春の真只中で

キラキラと美しい・・・

 

それに比べて

私はどうでしょう?・・・

もうすぐ閉経するかもしれないほど

女としては

終わりの人生

子供だって産むなんて無理でしょうか

 

ああ・・・

憂鬱になってきます

22歳のあなたは美しい

 

ここに一枚の写真があります

愛くるしい顔で笑う

あなたの写真

これを見ると私は

嬉しいような・・・

いえ

落ち込みます

すべすべとしたお肌

綺麗ですね・・・

 

あなたに会えなくなって

まだ1ヶ月もたっていません

でも私にとってまるで10年も会っていない気がします

 

私は鏡を見ました

とても久しぶりです

あら・・・

私は美しい

恋をして女性ホルモンが

多く分泌されて

私はまるで

19歳の乙女のようになっているのです・・・

 

そんな馬鹿な!!!

あなたは私に魔法をかけた・・・

私は

若返った!!!

 

一枚の写真

愛くるしい顔で笑う

あなたの写真・・・

それはあなたが私に憧れて

私のことをうっとりと

見つめている写真だったなんて

 

・・・気づきませんでした・・・

 

どうやらあなたは

私に憧れているようですね・・・

 

全く気づきませんでした

 

私はずっと自分が

くだらない存在だと思い込んでいたようでした

 

いえ違うのです

私の実年齢は43歳ですけど

あなたにとって私は美しい天使なのです

 

天使に年齢はないのです

 

あなたという天使が

私という天使に

恋をしている

 

私とあなたは

同じ天使として

ずっとずっと

天国にいられるようですね・・・