手首の傷跡
「神様どうして死なせてくれないの!!!」と心が叫んだ。
私は生きるのが辛くて手首を切った。カッターナイフでずぶりずぶりと手首を4箇所切ったのだ。手首から血が溢れ出た。どぶどぶと流れる赤い血。私は死ねると思ったのに、血は止まってしまったのだ。その時の気分としては、私は不運だった。
「神様どうして死なせてくれないの!!!」と本気で思ったのだ。
私の自殺は未遂に終わった。
今思えばそれはもちろん幸運だったと思う。
精神病院で知り合って友達になった人で4人の人が自殺して死んだ。あとに残された者にとって自殺で死ぬほどやりきれないものはない。自殺で死んだ人はある意味、自殺に成功した人なのだが・・・
どうして同じ自殺であの人たちは死んで、私は生きているのだろう。不思議です。
私は自殺未遂をした時、本当に死を選んだはずなのに、どうして今生きているのか。そう思うと自殺して死んでしまった人は、なにかそれは自殺ではなくても、寿命というやつだったのか・・・「生かされて生きている」という言葉があるが・・・神様や仏様があるとして、どうしてあの人たちは自殺して死んでしまって、私が生きているのだろう?ちなみに自殺して死んだ友達はとっても性格のいい人だった。こうして生きている私よりもずっとずっといい人たちだったのに・・・どうして???どうして???・・・
生きてさえいれば、なんとかなるって。ほんと、そう思う。
私の場合は五木寛之さんの「人生の目的」という本で救われた。
生きるのが辛い方。読んでみてください。“不幸な人は前世で悪いことをしたから、現世で不幸と言うのは、不幸な人への二重の偏見”と書かれていた。
私はずっと前世で悪い事をしたから精神病になったと言われ続けてきたので、その言葉はとても嬉しかった。
どんなに辛くても死んでしまったらお終いだよ!精神の病はどんなに重くても死にません。だからドクターの処方してくれる薬を、正しく飲んで、ドクターのアドバイスを守ってさえいれば、あなたにも未来があります。それはもしかしたら、気の長い作業かもしれません。でも希望を捨てないで!!!