ねばならないという楔

 

 

「あの人はあなたのような不誠実な人を好きにならなくてよ」

とても誠実で

誰にでも思いやりのある女性に言われて

・・・とても傷ついて

『じゃあ、誠実にならなきゃ!!!』

と焦って

努力して・・・

それでもどうしても自分には

誠実ってやつが身に着かなくて

そして

だんだん

その誠実って言う性質になることが

馬に蹄鉄を打つように

ユダヤ人が割礼をするように

 

・・・それは、人間として当り前よ・・・

 

と言う風に思った

 

人を好きになる理由は色々で

私はいつも自分と似た人を求めて・・・

よく考えるとそういった

自分に似た人は

癖があると思うほどに個性が強く

気ままな人で

決して誠実ではない

 

「あの人はあなたのような不誠実な人を好きにならなくてよ」

と言った

私から見たら

「完璧」

な女性は・・・

よく考えると本当に人を見る目があって

 

その完璧な女性のアドバイスを

逆に考えると

 

自分と違った性質の異性を愛する方が幸せよ

とでも

言ってくれていたような気がした

 

個性と個性はぶつかるはめになる

 

私には強烈な個性があってその個性は

強烈な個性がある異性とはそぐわない

 

個性と個性はぶつかるはめになる

 

 

と・・・

私は今考えるに

自分が異性に対して

誠実さを求めていたか?

 

と問えば

全く

相手に誠実さなんて求めてなかった

 

個性と誠実はぶつかりあわない

 

思うに、

無理してまで自分を変えなくていい

私の不誠実さに魅力を感じる人が

きっと誠実な人で

 

個性と個性はぶつかりあうけど

 

個性と誠実はぶつかりあわない

 

だから私は

不誠実である自分を認めよう

 

長所と短所は

裏返しなのだから