ロザリンダへの僕の愛

 

 

ロザリンダは毎週日曜日に

身体障害者の施設に

ボランティアに来る若い女性

 

僕はロザリンダが好き

まるで天使のように心がきれいで

誰にでも優しく

そんなロザリンダが僕は好きだ

好きだ・・・

・・・好きだ・・・

が今は

『愛している』

になり

僕はその心を抑えている

 

僕は全身麻痺で

結婚などできない

それでも

誰しも大人になったら結婚がしたいように

僕らのような

重度の身体障害者でも

やはり結婚を夢見るんだよ

 

人は気付かない

重度の身体障害者は結婚できなくて当たり前

そう思ってる

 

かと言って

僕だって人間に生まれてきて

男だ

結婚を夢見るのは当然だ

 

しかし人はそれに気づかない

 

ロザリンダが好き

ロザリンダと暮らしたい

 

そう思う

でも実際

世間の人が言うように

僕はロザリンダを見ているだけのことさ

 

それならば

僕は

せめて

ロザリンダの幸せを願う

 

どれだけ僕が思っても

僕は全身が麻痺している

 

だから神様

天使のようなロザリンダが

やはり天使のように素晴らしい男性と出会って

幸せな結婚ができますように

ロザリンダが幸せになるのが

僕の幸せ

 

僕はそれでいい

・・・そう思えるまで・・・

僕は毎日泣いた

 

この世には色々な愛の形がある

僕は愛するロザリンダが

毎週日曜日に

結婚しても僕と会ってくれたら

 

僕は愛に満たされるはずだ

 

例え方思いでも

それも愛

 

そしてロザリンダが天使のように素敵なように

僕もロザリンダのように

素敵な人になれますように

そう思える心が

ロザリンダからいっぱいいっぱい

受けとれる愛

 

恋愛を超えた

人間愛

やはり僕はロザリンダに出会えたことを

感謝しなければ