お願いサングラスをかけないで

 

サングラスをかけたあなたは

まるでマフィアみたいに怖い

 

初めてあなたに会ったとき

優しい奥二重の目がとても可愛いな

と思って

夜寝る前にもあなたのことを考えていました

 

あなたに会うたびあなたの瞳のかわいらしさを感じる

あなたの目は優しくてそしてとてもまつ毛が長くて

あなたが瞬きするごとに

バサバサとゆれる長いまつげに見とれてしまいました

 

かつてギリシャ中の詩人が

トロイのヘレンのことを

競って詩をつづったという・・・

そうあなたは世界一美しい瞳をした男

だから私はこうして詩をつづっています

 

あなたの美しい瞳の虜になった私を拒絶せず

デートに誘ってまでくれたあなた

ありがとう

 

待ち合わせの場所は

DVDのレンタルショップ

私は嬉しくて約束の場所で1時間前から

待って

ハリウッドスターのグラビアを見ていました

 

「やあ」

と声をかけたあなたの声を追って

振り返れば

そこにはハリウッド映画のマフィアがいました

長身で手足が長くて

黒ずくめの服を着て

まっ黒なサングラスをかけて・・・

カッコイイ男性だけどとても怖い

 

「今日は日差しがまぶしいね」

とあなたがおっしゃいましたので

『あ、太陽がまぶしいのね』

と思ってました

 

それ以来

会うたびにあなたは

サングラスをかけていました

私は気づきませんでした

「君がまぶしいよ」

本当のあなたの気持ちを・・・

 

 

お願いサングラスをかけないで

 

 

あなたの可愛い瞳が

見たい

それなのに

初めてデートしていらい

あなたはずっとサングラスをかけたまま

ハリウッド映画のマフィアみたいに

カッコイイのだけれど

味気ない

あなたの優しい瞳の視線がわかりません

何を見てるのかもわかりません

 

ただ私だけを見つめていてほしい

そう思うことはいけないことのように

あなたの視線がわかりません

長いまつげの瞬きも見えません

 

サングラスをかけたあなた

ハリウッドスターみたい

輝ける夏に思いっきり太陽の光を浴びて

真っ黒に日焼けしたあなたは

国籍不明

東洋人のような西洋人のような黒人のような

なにか遠い存在に感じました

 

いつかサングラスなしでも

堂々と生きられるようになって!

 

視線恐怖症の可愛い人

それがあなたの本当の姿

 

お願いサングラスをはずして!

 

夕焼け雲が消えて

夜が来てもサングラスをかけているあなたが

やがてベッドに入った時の

目が見たい

そんなセクシーなあなたを

想像すると

胸がときめきます

あなたが好き



    

 

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