太陽をいっぱい

 

私の家の庭は

ぺんぺん草一本もはえやしない

枯れ果てた庭

 

そんな庭には

永久に花なんて咲きはしない

いや

花なんて咲いて欲しくもない

そう

花を咲かせるのが面倒くさい

なんて・・・

自分に言い聞かせていた

 

 

そんな私の庭にも

ある日

偶然という名の現象が起こり

ポツンと一つ

双葉が出た

『これは何の花』

と私がすっかりと忘れていた

“好奇心”

という奴が

私の心をくすぐるのだ

 

 

幸福を全て放棄していた私・・・

でも・・・

双葉よ

きみは花を咲かせるかどうか

わからない

私の家の庭は

また枯れ果てた庭になるかもしれないと・・・

でも

諦めるのはもうよそう

 

太陽の光りをいっぱい求め続ける情熱を

忘れないように・・・

枯れ果てた悲しい庭に

たくさん種をまき

花園にする

努力と

勇気を・・・