天命



遠く不安に満ちた未来を思えば

心臓が痛くなるほど鼓動し

頭が混乱した

小さな幸せを手に入れたかった・・・

と言えば嘘になる

私はいつも向こう見ずなほどの高い理想を自分に課し

生きてきた

「何かを成したい」

そう願いつつも何も成せずに

悩んで生きてきた

それで私はとうとう無色透明な人生を歩もうか

と思った時に

私にチャンスという希望を与えて下さる方と出会った

その出会いは必然だと思う

そして今

私は地上に足をぴったりと吸いつけるように

立ちすくみ

そして自我と闘い

また未来を夢想し

それでも脅えて

なお期待する

極彩色の希望