逃亡者A
それは罪じゃない
私は私の心を殺して
ただただ逃げたのです
私は私の心を殺した
それは自殺でもない
私は自分の人生から逃げようと
ひとまずは走ってみたかったのです
ああ無駄だ・・・
どんなに逃げても
追いつかれる
孤独に・・・
そして
どんなに魅力のあることよりも
私は
孤独でいるのが好きだということに気付いた
そしてどんな希望を抱いても
そこには孤独がやってくる
それでいいんだ
それでいいんだ・・・
と私は逃げながら思った
それでもふと立ち止まり考えなおした
やはり私は幸せになりたいんだ
しかし
私にとっての幸せが何であるか
いまだに分からず
もうどうでもいい
と開き直っても
・・・やはり孤独の影が・・・