若き修業僧

 

誰のために生きているのですか

他でもない

自分のために生きているのです

 

それを今まで私は

全く知りませんでした

 

人のために人のためにと生きてきて

 

実際

私は自分自身を傷つけていたのです

 

私は誰を責める権利もありません

しかし私は誰かの色に染まっていました

 

どうか私をひとりっきりにしてください

 

私は真っ白になるために

もう少し

しみをぬかねばなりません

 

そして真っ白になったら

私は旅に出ます

 

行き先のない人生と言う名の旅

 

あと10年経ったら

私はどんな色になっているでしょう