善良という仮面をかぶった魔物たち

 

 

たてまえ

という霧をかきわけると

魔物たちの群れ

今にも降ってきそうな

怒涛の雨

 

時を支配するのは誰でもないが

心を支配するのは自分自身

 

正直者は罪人

 

足につけられたおもりを引きずって

歩く歩く歩く

サンクチュアリへの方向は

誰も知らない

 

神官の司る神々の像には

もはや魂は宿っておらず

 

魔をたたえる祈りの言葉が充満し

人々の心にその波動が残る

 

善良という仮面をかぶった魔物たちは

笑顔の裏に邪心を持ち

 

心清い者は怒りに満ちた顔の裏に

良心を持つ

 

矛盾の世界が広がる