通勤電車で読んだ本 続 (以前の「通勤電車の中で、最近読んだ本」も末尾に加えました)
私の場合、Home pageは「自分の精神史」と考えている。
Internetのおかげで、普通の人間が何を考え、
何を望み、何に悩み、死んでいったか記録することができるようになった。
これはすばらしいことなのです。
これまでの歴史は、権力と権威のために嘘と偽りばかりで書かれた。
私はここに真実のみをできる限り書くつもりであります。
といったものの見栄も体裁もかなぐり捨てないと、真実は書けない。
そういった類の装飾品は、人より少ないつもりではあるが、
どこまで捨てうるかは自信がない。
だからやはり普通の人間なのである。
また、「個人による情報発信」ということが良く言われるが、
私の場合、そんな気負いはないことだけ追加しておく.あくまで自分のために、自己満足のために、自己顕示欲を密かに満足させるために作っている.
「通勤電車の中で、最近読んだ本」というタイトルとしたのは、最近(5年間)は仕事が忙しくて(当然!)、通勤電車の中以外で一般書を読むことは無いからである。また、さらに仕事が忙しくなると電車の中でも読めなくなる(今がそう1998年5月30日)。勤務時間内に研究資料を読む時間がなかなか取れないので、これらの資料は自宅で睡眠薬がわりに読むことにしている。しかし休みの日をも資料読みに費やすようになると、電車の時間もそれにあてられてしまう。通常、実習期間は他のこと(研究など)が何もできなくなる(当然)ので、本が読める。平成10年度の実習期間は2ケ月間(予定、例年の1/3)なので、本が読めなくなる。喜ぶべきか!「新版きけ わだつみのこえ」も2.5年間カバンの中に入ったままである。夢は、海の見える庭で植物を育てながら、ワインを飲み、本を読みながらうたた寝することである。
Since Dec 29 1995 Last Update: Aug 18 1999
[共鳴する作家と本] [岩波書店]
[紀伊国屋書店] [三省堂書店]
[ダヴィンチ] [ふる本文庫やさん]
最上段が今読んでいる本
だからどうした!ということではありません。単なるメモ。
- どうしてものが見えるのか 村上元彦 岩波新書413 1999年3月18日第2刷
この本は、良く書けている。学生にも勧めた。
1998年
- 新版きけ わだつみのこえ 日本戦没学生記念会編 岩波文庫33-157-1 1995年12月18日第1刷
- 植物知識 牧野富太郎 講談社学術文庫 1996年9月19日第27刷
- 濃尾参州記 街道をゆく43 司馬遼太郎 朝日文芸文庫 1998年4月1日第1刷¥400
- 日本の弓術 オイゲン・ヘリゲル述 岩波文庫33-661-1 1997年8月4日第25刷
- 名前と人間 田中克彦 岩波新書472 1996年11月20日 ¥650
- 日本語は国際語になりうるか−対外言語戦略論− 鈴木孝夫 講談社学術文庫 1997年4月21日第6刷
- この国のかたち四 司馬遼太郎 文春文庫 1996年3月10日第2刷 ¥xxx
- この国のかたち三 司馬遼太郎 文春文庫 1996年3月10日第2刷 ¥xxx
- この国のかたち二 司馬遼太郎 文春文庫 1996年3月10日第7刷 ¥xxx
- この国のかたち一 司馬遼太郎 文春文庫 1994年12月25日第6刷 ¥xxx
- 教養としての言語学 鈴木孝夫 岩波新書460 1996年9月20日 ¥xxx
- ヨ−ロッパ最終戦争1998上下 ラリ−・ボンド 文春文庫 1995年10月5日
- 日米開戦上下 トム・クランシ− 新潮文庫 1996年12月20日第2刷
1998年以前
- レッド・スト−ム作戦発動上下 トム・クランシ− 文春文庫 1987年12月10日第4刷
- レッド・オクト−バ−を追え上下 トム・クランシ− 文春文庫 1990年6月25日第14刷
- 進攻作戦レッド・フェニックス上下 ラリ−・ボンド 文春文庫 1990年10月10日
- 核弾頭ヴォテックス上下 ラリ−・ボンド 文春文庫 1992年5月10日
- 死の医学への日記 柳田邦男 新潮社 1996年7月30日
- 大学教授になる方法実践篇 鷲田小彌太 PHP文庫 1995年9月14日
- 大学教授になる方法 鷲田小彌太 PHP文庫 1996年10月22日第3刷
- 八人との対話 司馬遼太郎 文春文庫 1996年5月10日
- 昭和16年夏の敗戦 猪瀬直樹 文春文庫 1992年6月5日第5刷
- 思想としての60年代 桜井哲夫 ちくま学芸文庫 1993年2月5日
- 日本語根ほり葉ほり 森本哲郎 新潮文庫 1995年2月1日
- 時代の風音 堀田善衛、司馬遼太郎、宮崎 駿 朝日文藝文庫 1997年3月1日
- マザ−ネイチャ−ズ・ト−ク 立花 隆 新潮文庫 1996年12月1日
- インタ−ネット・ワ−ルド 黒田 豊 丸善ライブラリ− 1995年4月15日
- 神経細胞死 Up to Date 吉田充男、金澤一郎、黒田洋一郎/編 クバプロ1995年12月20日 ¥2300
- 生命のストラテジ− 松原謙一&中村佳子 ハヤカワ文庫1996年3月31日 ¥
- 遺伝子の技術、遺伝子の思想 広井良典 中公新書 1996年6月25日 ¥740
- アポト−シスとは何か 田沼靖一 講談社現代新書1996年6月20日 ¥
- ゲノムの見る夢 中村佳子対談集 青土社1996年5月10日 ¥
- 21世紀問題群ブックス10 教育の目的再考 西澤潤一 岩波書店1996年4月26日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス21 さまざまな貧と富 内田隆三 岩波書店1996年3月18日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス9 だれのための仕事 労働VS余暇を超えて 鷲田清一 岩波書店1996年3月18日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス19 国連システムを超えて 最上 敏樹 岩波書店1995年12月5日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス22 正義論/自由論 土屋 恵一郎 岩波書店1996年2月8日 ¥1500
- 8月十五日と私 角川文庫 1995年5月25日 ¥
- 犠牲 柳田邦男 文藝春秋 1995年7月31日 ¥1500
ずいぶん前に買った.家族じゅうを巡り巡ってやっと読めました.
- 日本の私からの手紙 大江健三郎 岩波新書 1996年1月22日 ¥650
- ぼくはこんな本を読んできた 立花隆 文藝春秋 1995年12月20日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス12 医療の原点 中川米造 岩波書店1996年1月8日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス4 個人/個人を超えるもの 花崎皋平 岩波書店1996年1月8日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス20 資本主義の再定義 佐和隆光 岩波書店1995年10月5日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス5 イデオロギ-/脱イデオロギ- 佐伯啓思 岩波書店1995年11月6日 ¥1500
自分が常識と考えていることが如何にその時代、文化に依存・支配された(=
マインド・コントロ−ル)考えにすぎないのか!
- 21世紀問題群ブックス11 宗教クライシス 上田紀行 岩波書店1995年11月6日 ¥1500
- 21世紀問題群ブックス23 聖なるバ−チャル・リアリティ 西垣 通 岩波書店1995年12月5日 ¥1500
- 二度目の大往生 永 六輔 岩波新書 1995年10月20日 ¥620
- どうしてものが見えるのか 村上元彦 岩波新書 1995年10月20日 ¥650
- アメリカ海兵隊 非営利組織の革新 野中有次郎 中公新書 1995年11月25日 ¥680
「失敗の本質(中公文庫1991年)」が日本型組織の問題(悪い見本)を扱い、上記が成功する組織について論じている.
- 軍事力とは何か 江畑謙介 光文社カッパサイエンス 1995年8月30日 ¥820
- 21世紀問題群ブックス6 地球倫理へ 松井孝典 岩波書店1995年10月13日 ¥1500
- 科学技術の戦後史 中山 茂 岩波新書395 1995年6月20日 ¥
- インタ−ネット進化論 メディアポ−トの誕生 石井威望 PHP研究所1995年9月28日 ¥1300
- 涼しい脳味噌 養老孟司 文春文庫1995年6月10日 ¥
NHKのTV番組を見てから面白そうな人なので読み始めた。それに横井先生(短大・臨床生理学)の薦めもあり、また磯村先生(短大・解剖学)の旧知ということも大いに関係している。
- 大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史 苅谷剛彦 中公新書1995年6月25日 ¥
自分の常識がいかにマインド・コントロールされたものであったかを知る。つまり、マインド・コントロールされた常識によって現状を認識していたのでは、議論は虚ろとなる。もちろんマインド・コントロールされない何かが存在するとは考えていない。
- 21世紀問題群ブックス7 科学と幸福 佐藤文隆 岩波書店1995年9月13日 ¥1500
著者は有名であるから、御存知の方も多いと思う。タイトルとの関連があいまいに思われ、前半は積読にしようと考えたが、後半部分は読みごたえのある内容である。「僕がアインシュタインになる日」相対性理論講義 佐藤文隆+光瀬竜 朝日出版社1981年3月25日¥960という懐かしい本があった。これは、著者ではなく光瀬竜が好きで読んだ。光瀬竜の作品、「百億の昼と千億の夜」このタイトルに胸踊らせて徹夜で読んだことが懐かしく思いだされる。探したが、この本がない。思いだした!我が家に[捨書抗SF]の嵐が吹き荒れた時を。あれらの私の大切な本達が残っていれば.....。自分の子供達には、そんな思いはさせないぞ!
- 大変な時代 常識破壊と大競争 堺屋太一 講談社1995年9月5日 ¥1600
三部作?の中で、「世は自尊好縁....」が一番面白かった。彼の考えも私のものとほとんど同じであるので、何時も愛読している。読書もナニもMasturbationばかりでは、よくないと反省している。しかし自分の考えと近いものを自然(じねん)に選択してしまうようである。
- 21世紀問題群ブックス1 21世紀問題群 人類はどこへ行くのか 中村雄二郎 岩波書店1995年9月5日 ¥1500
少し難しいところがあるが、自分の興味がそのままタイトルとなって出版されたような本であったので、一気に?往復(3日間)の車中で読んだ。一度で全部理解できたとは到底思えないが、基本的な問題意識・方向は自分と同じであるという印象を受けた。ぼんやりしている自分の考えを理論的に整理してくれるのが読書であると考えているので、この本は的中である。このシリーズが月2冊、1年間続くと考えると期待も大きいが、通勤電車の中だけで読みきり、自分のものとできるのか不安である。
- 人工生命とは何か 進化するコンピューター 白石明彦 丸善ライブラリー164 ¥700
- 終末期医療はいま 豊かな社会の生と死 額田勲 ちくま新書031 ¥680
- 心とコンピューター 広中平祐企画監修 ジャストシステム ¥1600
- 共生の大地 新しい経済がはじまる 内橋克人 岩波新書381 ¥650
必読!おすすめ!
- カンガルーノート 安部公房 新潮文庫 ¥400
- 世紀末の他者たち ジャン・ボードリヤール&マルク・ギョーム著 紀伊国屋書店 ¥1800
難しいは!
- カルタゴの遺書 ある通商国家の興亡 森本哲郎 PHP文庫 ¥580
- 一般人名語録 永六輔 講談社文庫 ¥420
- 生活者革命 国家主義の終焉 大前研一 新潮文庫 ¥320
- 痛みとのたたかい 現代医学の到達点 尾山力 岩波新書136 ¥620
面白くない!
- 世は自尊好縁 満足化社会の方程式を解く 堺屋太一 日本経済新聞社 ¥1500
共鳴する作家と本
鈴木孝夫
ことばの人間学 新潮文庫 ¥360、ことばと文化 岩波新書C98 ¥480、ことばの社会学 新潮出版社¥1200、閉ざされた言語 日本語の世界 新潮選書 ¥750
人にはどれだけのものが必要か 飛鳥新社1994年11月4日 ¥1600
この本は、私の生き方そのままなのでびっくりした。「世の中には、非常識な変人がいるものだ」と感心した。愛妻(片思いかも知れないという疑いを今でも捨てきれない!)に見せて、「僕だけじゃないだろうと言ったら、「二人だけでしょうね!」.....。
まだ読んでない彼の作品には:ことばと社会(中公新書)、武器としての言葉(新潮社)、日本語と外国語(岩波)、私の言語学(大修館書店)があるらしい。
杉本良夫
進化しない日本人へ その国際感覚は自画像の反映である 情報センター出版局1988年3月5日 ¥1100、オーストラリア2000日 岩波新書159 1991年5月25日2版 ¥550、日本人をやめる方法 ちくま文庫1993年10月21日 ¥650
森本哲郎
ことばへの旅1 角川文庫 ¥220、ことばへの旅3 角川文庫 ¥340、ことばへの旅5 角川文庫 ¥340、人間へのはるかな旅 角川文庫、ゆたかさへの旅 角川文庫、生きがいへの旅 角川文庫、サハラ幻想紀行 角川文庫、そして、僕は迷宮へ行った 角川文庫、異郷からの手紙 角川文庫、そして、自分への旅 角川文庫、日本語 表と裏 新潮文庫、日本語 根ほり葉ほり 新潮文庫、読書の旅 講談社文庫、二十世紀を歩く 新潮選書、二十世紀の知的風景 TBSブリタニカ、.....。
先日、角川文庫からことばへの旅1が復刻?出版されたので、手に入らずに読めなかった彼ら(ことばへの旅2、ことばへの旅4、ぼくの旅の手帳、神各の時代、名作の旅、伝説の旅、あしたへの旅、ぼくの旅のカタログなど)に逢えるかも知れないと期待している。角川さん、ちゃんと出してくださいよ。
立花隆
脳死 中公文庫 ¥840、脳死再論 中公文庫 ¥620、脳死臨調批判 中公文庫 ¥680、エコロジー的思考のすすめ 中公文庫 ¥480、「知」のソフトウェアー 講談社新書 ¥600、精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか 文春文庫 ¥500。
柳田邦男
井上 靖
堺屋太一
日本人への警告 新潮文庫 昭和63年2月25日 ¥320、三脱三創 新潮文庫 平成2年7月25日 ¥360、日本とは何か 講談社 1992年2月10日 ¥1400、日本革質 PHP研究所 1991年6月21日 ¥1300、豊国論 文藝春秋 1987年10月2日 ¥1200、世は自尊好縁 満足化社会の方程式を解く 日本経済新聞社 ¥1500、大変な時代 常識破壊と大競争 講談社1995年9月5日 ¥1600、
立花 隆
山崎正和
柔らかい個人主義の誕生 消費社会の美学 中公文庫 昭和63年1月15日 ¥360
小林秀雄
考えるヒント1 文春文庫 1974年6月25日、考えるヒント2 文春文庫 1975年6月25日、考えるヒント3 文春文庫 1976年6月25日、考えるヒント4 文春文庫 1980年9月25日、歴史について 文春文庫 1978年12月25日、人間の進歩について 文春文庫 1981年3月25日、