(No31)
 山茱萸 椿 リューカデンドロン
           (竹器 五重切)

 此の活け方は、主位の活け方で上段
 客位の花は、山茱萸で体の部分を表し
 ています、全体で1瓶の内の逆体になっ
 ています。
 下二段目挿し口左側より、用の部分と胴
 から体へ繋がる幹が入れてあります、そ
 して上段の根元に一致させ,花器移しに
 なっています。
 留めは下二段目挿し口、右側より入れ
 (根分け)になり、客位横姿に活けてあり
 全体では留め流しになります。
 最下段には、客位横姿でリューカデンド
 ロン(外来種で南アフリカ原産地の低木
 です)を使用いたしました。
 
 古典のいけばなに此の花材を使用した
 理由は、伝統の中にもその時代にある
 花を取り入れた、現在の古典もあると考
 えて、活けて見ました。
 大切なのは、古典の中にも色彩感覚、姿
 等調和させる事が重要と考えています。

 此の作品は、平成18年3月千秋流いけ
 ばな展(会場は名古屋市中小企業振興
 会館 2階吹上ホール)にて三人席で
 (川口紅清軒、二村照花園、美甘寿豊園)
 出瓶した花です。

 
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