Q&A
Q1.親知らずは、抜かなければいけませんか?
Q2.転んで前歯をぶつけた。どうしよう?
Q3.前歯の白い差し歯は保険がききますか?
Q4.赤ちゃんがいて、歯医者さんに通えないのですが…。
Q5.妊娠しているのですが、または母乳育児中ですが、治療はできますか?
Q6.電動歯ブラシはいいのですか?
Q7.子どもが何歳になったら歯医者につれていけばよいでしょうか?
Q8.歯科は怖いのですが、リラックス治療はありますか?
Q9.痛くなくても診てもらえますか?
Q10.私、歯が弱いのですが、よい方法はありませんか?

Q1 親知らずは、抜かなければいけませんか?
  A1 基本的には抜いたほうがよいことが多いです。親知らずは奥歯の一番うしろにはえていて、うまく上下で咬み合っていないことが多く、ほとんどの人が磨くことができていません。ですから汚れがたまりやすく炎症を起こしたり、親知らずやその隣りあった前の歯を虫歯にして痛みをだしたりします。また20才前後に生えてくると全体の歯並びを悪くすることがあります。レントゲン診査をして、できれば痛くなる前に抜いた方が、症状が軽くすむでしょう。

抜いたほうがいい親知らず

Q2 転んで前歯をぶつけた。どうしよう?
  A2 最悪の場合、歯が抜け落ちてしまった時どうするか。生え代わりそうな時期(5〜6才)の乳歯は別として、乳歯または永久歯が地面に抜け落ちてしまった場合は、さっと水洗いして、牛乳の中に入れて来院して下さい。コンタクト保存液でも良いとされています。20分以内に再び歯ぐきの中に植え込み固定できると予後がいくらか良いようです。

抜けた歯は水洗い後、牛乳の中へ
 

Q3 前歯の白い差し歯は保険がききますか?
  A3 ききます。しかし差し歯の白い部分の材料がプラスチックになります。
プラスチックの欠点として、つやがなくなります。また長く使うと汚れがしみこみ変色し、さらにすり減って内面の金属が透けて見えてきます。内部に使われている銀合金は、歯ぐきのまわりを黒く染めてしまいます。
前歯の後ろの小臼歯(4番5番)も2015年よりプラスチックの白いレジン冠が保健導入されました。しかし金属冠に比べると、強度もおちますが、白いメリットはあります。
色やつや、強度も本物そっくりは白いセラミック冠(陶材冠)です。歯科材料として一番良い物は、ゴールド冠ですが、白くはありません。ただしどちらも保険は適応されず、自費扱いになります。

Q4 赤ちゃんがいて、歯医者さんに通えないのですが…。
  A4 乳母車ごと来院してもらってもかまいません。乳母車といっしょに治療室へ入ることができます。また1歳や2歳のお子さんをお母さんのおなかの上でだっこして治療できますし、午前中か午後の早い時間帯なら赤ちゃんに慣れたスタッフがお世話をいたします。

赤ちゃんと一緒に治療
赤ちゃんと一緒に治療
 

Q5 妊娠しているのですが、または母乳育児中ですが、治療はできますか?
  A5 だいたいのことはできます。レントゲンも撮ることはできます。局所麻酔をして治療もできます。親知らずも抜くことは可能です。母体はいくつかのフィルターがあり、子どもを守るようにできています。むしろお母さんが痛みを我慢し、全身にストレスをためているほうが、体にはよくありません。痛くなる前に、また歯や歯ぐきがおかしいなと思ったら、早く受診しましょう。

Q6 電動歯ブラシはいいのですか?
  A6 家の掃除をするときにたとえると、ほうきを使ってはくのと電気掃除機を使って掃除をするのとの手間と時間の違いに似ていますね。基本は磨いて欲しいところをちゃんと磨けているかどうかですね。ただし1分間だけ磨いたときには、電動歯ブラシの方がいくらか磨けているようです。あなたにあった磨き方を指導してもらいましょう。

Q7 子どもが何歳になったら歯医者につれていけばよいでしょうか?
  A7 歯が生えてきたら診てもらいましょう。今のお口の中を診るだけでなく、おやつのとり方、これから気をつけることなどアドバイスします。3歳になって虫歯を発見してからの初めての歯医者での出会いはとてもつらいです。また6歳ぐらいまで歯医者さんに行ったことがないお子さんは、たしかに見ためはきれいですが、検査をすると半数ぐらいがレントゲンで虫歯を発見します。

歯科検診


Q8 歯科は怖いのですが、リラックス治療はありますか?
  A8 笑気吸入鎮静法というものがあります。これは、笑気(亜酸化窒素)30%と酸素70%の混合ガスを鼻マスクから吸入することで、からだ全体が軽くなり気分が楽になるものです。もちろん個人差はありますが、よく鎮静されると眠たくなります。しかし眠り込むことはなく、意識はなくなりません。治療後は普通に帰ることはできます。子どもさんの場合、がんばりたいけれど怖くてできない時、この方法がよいでしょう。もちろん「コミュニケーションをとることが第一」はかわりません。

笑気吸入鎮静法
 

Q9 痛くなくても診てもらえますか?
  A9 もちろんです。痛くないから歯医者さんへ行ったことがないという幸運な方がいます。とてもラッキーだと思いますが、なかには検査してみると10本近く虫歯がみつかったり、意外にも歯周病が進んでいたりします。多くの方はレントゲンを撮ってはじめてその病態がわかります。高校生や学生さんはむし歯、40代の働き盛りのご主人やお父さんには、少し進んだ歯周病がみつかります。さらにタバコを吸っている方は知らないうちに歯周病になっていたり、口臭が強くなったりします。思い立ったら歯医者さんに立ち寄ってみませんか?

Q10 私、歯が弱いのですが、よい方法はありませんか?
  A10  「歯の質が強い、弱い」というのは、簡単には決めつけられません。歯の磨き方だけでなく、食生活環境、歯列不正、噛み合わせの問題、唾液の性状、ストレスの有無‥などいろいろな要因が関わります。虫歯や歯周病になるには必ず原因があります。治療や定期健診をとおしてその原因を歯医者さんと一緒になって探しましょう。あなた自身の問題が少しでも良くなれば、必ず強い歯?を維持できるようになるでしょう。歳だからダメ…ということはありません。


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