(No139)
石化柳  小菊     野分け

此の活け方は、主位の姿で全体が、左側より強風
に吹かれ、枝が流れる様に活けて有ります。

野分け= 野原の草を分けて、吹く風、二百十日~
       二百二十日前後に吹く強い風(暴風、台
       風)。

いけばなの制作要因で、作品の中に作者の感性を
表現する為に、里山にある自然現象を観察し、作品
の中に取り入れたり、季節の時間を切り取り、作品
に表現する事が出来ます。

例えば、燕子花は春三月に、株葉の初期の成長
過程の特徴を現す為に、芯葉を短く株葉組みしま
す。
5月~7月の盛りの季節には、花数を5本位い使用
して賑やかに活けます(ギャラリー 1  NO3~4)
燕子花の盛りの活け方参照。
7月末の、土用丑の日を過ぎた頃より、燕子花の群
生地では様変わりします、背の高い位置には花の実
が多く成り、株葉は先端が枯れ始め残花の姿になり
ます。
(ギャラリー1  NO7 ) (ギャラリー12  NO112)
 残花の活け方参照
10月中旬を過ぎますと晩秋の燕子花の活け方に変
ります。(ギャラリー12  NO113晩秋の活け方参
照)
いけばなは、花材が季節毎に自然に、対応して変化
して行く姿を、作品の中に活け込む事です。


此の作品は、平成25年9月27日 千秋流名古屋
支部いけばな展(会場は 名古屋市名城公園フラ
ワープラザ)で出瓶した花です。 

  
  



   

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