(No163)
 石化柳 小菊  (長草短木活様の事)
              (鉄器 三重)

此の活け方は、上段は草物(小菊)で客位に活けまし
た、中段は石化柳で主位立姿に活け、下段は同じ石
化柳で客位に活けて有ります。

 伝書 (初美登里)の内 
長草短木活様の事とは、二重切、三重切の器を使用
して、下の挿し口に、木物を活け、上は草花を遣う事
有り、逆なれども是を許すなり、山上の草を山下より
見上げる気色に活けべし、故に草花は閑静にして、
木物を慥かに活けべし。

この教えの通り上段に、草物を活ける事はこの花形
のみと考えられます。

 石化柳を力強く活け、近くの林より遠くの山を眺め
 た風情に活けました。

 この作品は、平成27年11月29日 諸流花心会
 創立60周年生花展(会場は名古屋市中川区西日
 置町 塩竈神社社務所)にて出瓶した花です。
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