(No18)

 白梅  留めの花器抜け及び控え流し
            (竹器 二重切)
  
此の活け方は、全体で1瓶の姿に活けて
有ります。
下段の挿し口より出ている古木の先端が折
れて無い為、上段の三才を体と見立て全体
の調和を整えています。
留めは全体の調和を取るために、留めの控
え流しになっています、此の流し枝は二つ柱
を正面にて、見切ら無い様に柱の後ろより出
ています。
上段客位の体は、下段の二つ柱の中より、
留め先の部分古木より、上段の挿し口下へ
潜り込み(花器抜け)、古木が繋がる姿に活
けてあります。
全体の体の姿は、留めより出た古木が体の
役割を果たしています、此の考え方は主にな
る体の幹が、折れて枯れた為に、替りに留の
の古木が成長して、代替わりした姿です。

此の作品は、平成3年1月名古屋華道文化連
盟いけばな展(会場は名古屋三越栄店)にて
出瓶した花です。
  
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