HOME > 印鑑の豆知識

日本最古の金印?

金印(きんいん)は、黄金で作られた印です。
古代中国では、諸王・諸侯・御史大夫などが持っていたとされています。
そして、福岡市東区志賀島で発見された、日本最古の金印は、「漢倭奴国王印(かんのわのなのこくおうのいん)」といいます。
「漢委奴国王」の印は、西暦57年に後漢の光武帝が奴国王帥升に与えたものと言われております。
これには、「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」と刻まれております。

朱肉の始まり

朱色の印肉。中国宋代の頃より、朱肉(しゅにく)が誕生したと言われております。
それ以前は泥を用いていたらしく、朱肉の別名が印泥であるのはその由来からきたようです。
また、古代中国では、朱色は《高貴》の象徴でした。その他に《祝》などの意味も含んでいるそうです。

封緘(ふうかん)て?

封筒の裏の封をしたところに読めない漢字の印鑑が捺してあるのを見たことはありますか?
どんな意味があるのでしょう。 どうやら、行書体という書体で、【緘:かん】と捺してある場合が多い
ようです。
これは、『担当者以外開封禁止』との意味があるようです。
手紙や文書などの封を閉じる「封」、手紙・書類などの封じ目(または、書く文字)の「緘」、封じることを
意味しているそうです。

落款印ってどんな印?

年賀状や書画、掛け軸などに捺してある、風流な味わいのある印・・落款印(らっかんいん)。
落款とは、落成款職(らくせいかんし)の略語であり、書画作品が完成した時に、作成日や作者名を
記すもの、またその行為を言います。そして、捺される印そのものを落款と呼ぶこともあります。
書画作品では、落款印を捺す場所にもそれぞれの意味があります。 また、落款印のひとつ、
雅印(がいん)は、「雅号の印」とも呼ばれております。自筆の書の作品などに捺すための「自分の雅号を刻した」印章です。
そして、篆刻(てんこく)というのは、篆書を刻むことで表現する印章(印材に、篆書体の文字を刻する)
を言います。
「遊戯の印の意」を持つ、自身の名前や号を用いず、好きな語句や吉語を彫った印に、遊印(ゆういん)
という印もあります。遊印は、文人などが書画の落款の下などに捺すこともあるようです。
はがきや年賀状に「味のある落款印」を捺して、贈るのにも趣がありますよね。
落款印は、当店でも御愛好いただいている商品です。

お札と はんこ の印影?

お札に、はんこの「印影」がプリントされているのをご存知ですか?
さてさて。この「印影」はたしてなんて読むのでしょう?
実は、お札の表には、「総裁之印(そうさいのいん)」、その裏には「発券局長(はっけんきょくちょう)」
と印影が押されているのです。